抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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乗鞍岳(長野県)の標高700~3000mの28地点においてアリ類の採集を行い,種ごとの垂直分布を調べ,標高傾度に伴う種数および垂直分布範囲の変化を検証した。そして,アリ類についてその標高分布を決定する要因についても考察した。採集されたアリ類は,合計5亜科21属46種であった。山地帯(標高700m~1600m)では,標高の増加に伴いアリ種数は減少し,高標高の種の分布範囲は低標高のそれよりも広かった。一方,標高1700m~3000mでは,高標高に限って分布する種が多く,種ごとの分布範囲は狭かった。垂直分布パターンを決定する要因としては,植生の変化やアリ近縁種間の棲み分けが考えられた。