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J-GLOBAL ID：201202217327601977   整理番号：12A1600911

アサリ稚貝の着底と生残を促進するための砕石散布と支柱柵設置の水力学的効果に関する干潟での野外実験

著者 (3件)： 生嶋登 (熊本県水産研究セ) ,  齊藤肇 (水産総合研究セ 水工研) ,  那須博史 (熊本県)
資料名： 水産技術  (Journal of Fisheries Technology)
巻： 5  号： 1  ページ： 75-86  発行年： 2012年09月28日 
JST資料番号： L8256A  ISSN： 1883-2253  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 干潟のアサリ漁場におけるアサリ稚貝の着底と生残を促進する目的で,砕石散布と支柱柵設置の水力学的効果を調べた。有明海の砂質干潟に,砕石散布区,支柱柵設置区,砕石散布と支柱柵設置の併用区,及び無処理区を設定し,2年間のアサリ稚貝の野外実験を行った。砕石散布区では砕石の顕著な移動と埋設が認められたが,砕石散布と支柱柵設置の併用区では砕石の移動は少なかった。因子分析の結果,砕石よりも支柱柵の効果が高かった。実用的には,干潟に支柱柵を設置すると稚貝の定着が促進することが期待された。

シソーラス用語： 支柱 ,  防護柵 ,  *アサリ ,  *干潟 ,  漁場 ,  砕石 ,  *定着 ,  自然環境
準シソーラス用語： *漁場造成 ,  支柱柵 ,  生残 ,  *着底 ,  底質環境

分類 (3件)： 魚類以外の水産動物  (FH02030V) ,  水産土木  (FH01030O) ,  増養殖の技術  (FH04020Y)

引用文献 (13件)：

• 1) 那須博史・生嶋 登・鳥羽瀬憲久・中原康智(2008)熊本県のアサリ漁業の現状と課題.熊本水研研報,8,89-99
• 2) 那須博史(2005)緑川河口域アサリ漁場における課題と対策.「平成17年度水産工学関係試験研究推進禍別部会水産基盤整備分科会報告書」(桑原久美),独立行政法人水産総合研究センター水産工学研究所,茨城3-6 pp.
• 3) 本田是人・石田基雄・家田喜一・武田和也・由田安幸・鈴木輝明(2005)アサリ(Ruditapes philippinarum)浮遊幼生の着底状況を指標とした高炉水砕スラグの機能評価.愛知水試研報,11,51-58
• 4) 網尾 勝(1982)アサリの増殖について.(社)日本水産資源保護協会月報,217,4-10
• 5) 中川浩一.長本 篤.江藤拓也・佐藤利幸(2007)吉富干潟における杭打ち・投石によるアサリ稚貝減耗防止効果. 福岡水技研報,17,51-59

タイトルに関連する用語 (12件)： アサリ ,  稚貝 ,  着底 ,  生残 ,  促進 ,  砕石 ,  散布 ,  支柱 ,  柵 ,  水力学 ,  干潟 ,  野外実験