抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災が発生した時,獨協医科大学病院RIセンター(栃木県壬生町)は文部科学省により立入検査の最中であったが,立入検査を一時中断し,すべての放射線管理区域についての安全点検が実施され,事業所の放射線安全が確認された。しかしながら,福島第一原子力発電所事故の影響で,原子力災害への対応が迫られることになった。対応した内容は次のとおりである;(1)大規模地震と安全確保:安全点検は,各管理区域責任者の下速やかに実施され,文部科学省に報告された。(2)診療の継続:放射線影響の深刻化が懸念される中,状況の分析がRIセンターを中心に実施され,これらの提言を参考に総合的な判断が下され診療を継続することができた。(3)被災者受入:緊急サーベイチームの配備を行い,汚染患者受入のための態勢を整備した。(4)災害支援:緊急避難地域に隣接し,スタッフの避難等で診療体制が維持できない地域への医師の派遣などでは,事前に現地環境や放射線防護装備などの説明がRIセンターにおいて行われた。専門家の派遣要請を受けて,2011年4月2日の相馬市を皮切りに同年9月28日までに全24回,RIセンター職員が派遣された。