抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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プロセスオートメーションにおける電気計装では,現在もアナログ通信(4-20mA)が多く用いられるが,その中あって,ディジタル通信技術としては,アナログ通信ループを活用するHARTプロトコルの存在が大きくなってきた。そのため,HART信号を効果的に利用する技術の確立が急がれている。本稿では,ドイツに本社を置くピーアンドエフ(Pepperl+Fuchs GmbH)の製品の中から,HART信号の処理に関わる「HARTマルチプレクサ」および「HARTループコンバータ」を紹介する。HARTマルチプレクサは,アナログ信号ループに影響を与えることなく,HART信号のみを信号ループから取り出し,HART対応機器と管理ソフトウェア間の通信を行うためのデバイスである。既存の信号ループへの影響がないことから,安心して適用することができ,またDCS(分散型制御システム)やPLC(安全計装システム)などシステム側の変更もほとんど必要ないたいため,導入に際してのさまざまな影響を最小限に抑えることができる。ピーアンドエフは,16アナログ信号ループごとに増設できる「K-System」と,32アナログ信号ループ固定の「H-System」の2製品を備えている。HARTループコンバータ「KFD2-HLC-Ex1.D」は,HART対応アナログ伝送器の持つHARTパラメータを最大3値までHART信号からアナログ信号に変換するデバイスである。製品バリエーションとして,リレー接点によるトリップ機能を有するものなどがある。