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J-GLOBAL ID：201202217959906250   整理番号：12A0712202

簡易試験法を用いたセメント系材料の耐硫酸性評価

RESISTANCE EVALUATION OF CEMENTITIOUS MATERIAL TO SULFURIC ACID USING SIMPLE TESTING METHOD

著者 (4件)： 河合研至 (広島大 大学院工学研究院) ,  森田寛之 (広島大 大学院工学研究科) ,  村田元太郎 (広島大 大学院工学研究科) ,  大亀寛 (広島大 大学院工学研究科)
資料名： セメント・コンクリート論文集  (Cement Science and Concrete Technology)
号： 65  ページ： 368-375  発行年： 2012年02月25日 
JST資料番号： F0276A  ISSN： 0916-3182  CODEN： SKROER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 下水処理施設などで,硫酸によるコンクリートの劣化が顕在化している。酸によるコンクリートの劣化は,酸によるコンクリートの侵食,あるいはコンクリート中のカルシウムと硫酸との反応により生じる,難溶解性の塩の膨張圧によって生じる侵食が,特徴である。本研究では,セメント系材料の耐硫酸性を簡易的に評価する手法を開発するべく,セメント硬化体を微粉砕した粉末試料と硫酸溶液との撹拌試験を行い,セメント系材料の硫酸の反応量と反応速度に関する検討を行った。また,その結果を基に,混和材を含むセメント硬化体の硫酸劣化進行予測手法を検討した。その結果,反応できるセメント硬化体の成分量よりも,硬化体の細孔構造が劣化の進行に寄与する程度が大きいことが分かった。また,反応初期では,水酸化カルシウムと未水和物の反応が支配的であることが分かった。

シソーラス用語： 下水処理施設 ,  コンクリート ,  劣化 ,  硫酸 ,  *耐酸性 ,  *材料 ,  反応速度 ,  重量 ,  反応 ,  細孔構造 ,  硬化物 ,  *評価 ,  水酸化カルシウム ,  予測 ,  浸漬試験
準シソーラス用語： *セメント系材料 ,  セメント硬化体 ,  *耐硫酸性 ,  反応量 ,  劣化予測

分類 (2件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H) ,  下水・廃水処理施設  (SC03020P)

引用文献 (5件)：

• 1)日本下水道事業団技術評価委員会:下水道構造物に対するコンクリート腐食抑制技術及び防食技術の評価に関する報告書、日本下水道事業団、pp.3-6(2001)
• 2)R. H. Bogue:Calculation of Compounds in Portland Cements, Industrial and Engineering Chemistry, Analytical Edition 1, p.192(1929)
• 3)蔵重勲:硫酸によるコンクリートの劣化のメカニズムと予測手法、東京大学学位論文(2002)
• 4)荒井康夫:セメントの材料化学、大日本図書(1984)
• 5)河合研至ほか:耐酸性セメント系材料の硫酸抵抗メカニズムに関する基礎的研究、セメント・コンクリート論文集、No.61、pp.344-350(2007)

タイトルに関連する用語 (5件)： 簡易 ,  試験法 ,  セメント系材料 ,  耐硫酸性 ,  評価