抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
都市計画の過去の実践において立案された計画を,そこに込められた意図とともに検証することは,将来の計画制度を検討する上で有効である。新たな計画制度の構築に向けた今日的課題のひとつに,都市郊外部における農的土地利用と都市的土地利用との併存をいかに計画するかということがある。そこで,本論文では,横浜市の港北ニュータウンを対象に,都市的土地利用と農的土地利用とが併存する土地利用計画が,いかなる意図のもとで,どのような過程を経て立案されたのかを明らかにすることを目的とした。その結果,港北ニュータウンでは,初期の基本計画原案においてグリーン・マトリックスシステムのもと,農的土地利用と都市的土地利用とが一つの計画主体により理念として一体的計画されたことがわかった。そこでは,農的土地利用が,公園等と同列のオープンスペースとして計画されるとともに,将来的に,貸農園や観光農園等として都市住民の利用に供されることも想定されていた。すなわち,農的土地利用と都市的土地利用との間に,機能的にも空間的にも密接な関係性が意図されていた。