抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,携帯電話による通信時に取得される空間的粒度が粗く,時間間隔も一定ではない疎な位置情報履歴から個人の有意位置を検出するための手法を提案する。有意位置とは,自宅や職場,行きつけの店がある町など,ある程度の滞在頻度がある場所を指す。有意位置においては,空間的・時間的に近い範囲内で通信がまとまって行われると考えられるため,位置情報履歴をクラスタリングすることで有意位置を検出することができる。しかし,位置情報の空間的な近接性に着目した従来のクラスタリング手法では,移動中に発生する通信の影響で検出精度が悪化するという問題があった。この問題を解決するため,本研究では位置情報の時間的な近接性に着目し,通信基地局を単語,ある一定の時間窓に含まれる位置情報履歴(通信基地局群)を文書とみなすことで,文書集合の潜在的トピックを推定する手法である潜在的ディリクレ配分法(LDA)を適用する。12名の通信履歴を用いた実験の結果,従来手法よりも優れた有意位置検出精度を達成できることが分かった。(著者抄録)