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J-GLOBAL ID：201202218293460500   整理番号：12A0595830

津波被災農地の植生状況と植生管理の必要性

著者 (1件)： 嶺田拓也 (農研機構 農村工研)
資料名： 農村計画学会誌  (Journal of Rural Planning)
巻： 30  号： 4  ページ： 540-541  発行年： 2012年03月30日 
JST資料番号： Y0829A  ISSN： 0912-9731  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 津波被災農地の植生状況と植生管理の必要性について述べた。仙台平野の名取市,亘理町,山元町の被災水田で植生の概況調査を行った。その結果,堆積土砂も薄く除塩が進んでいる津波到達部に近い水田では,一年生の耕地雑草中心の群落が形成され,海岸部に近く塩分濃度が高い水田では耐塩性の高いイヌビエやコウキヤガラが優先している。畦畔は降雨による除塩が進みやすく田面よりも雑草の侵入が早い。すべての農地が復旧するまでには,数年かかることが予想される。復旧までの期間の適切な植生管理が必要であり,計画的な植生管理計画を立てる必要がある。その場合,草種の診断だけでなく,植生対策を検討することが必要である。被災農地の分類を示した。

シソーラス用語： *群落 ,  *水田 ,  *耐塩性 ,  除草剤 ,  防除 ,  生態系 ,  飛散 ,  寄生植物 ,  種子 ,  空中散布 ,  監視 ,  外来種
準シソーラス用語： モニタリング ,  塩分濃度 ,  除塩 ,  植生管理 ,  堆積土砂 ,  特定外来種 ,  病害虫 ,  法面 ,  無人ヘリコプタ ,  薬剤散布

分類 (2件)： 都市計画一般,都市経済学  (RD01010S) ,  植物生態学  (EE02000E)

引用文献 (9件)：

• 友正達美. 津波による農地被害と復旧の現状. 農村計画学会誌. 2011, 30, 3, 417-418
• 宮城県農林水産部農村整備課. 東日本大震災の津波被害に対する農地復旧の見通しについて. http://www.pref.miyagi.jp/press/pdf/110921-3.pdf. 2011
• 嶺田拓也. 平成23年 (2011年) 東日本大震災による津波被災農地の植生管理の必要性. 農工研技報. 2012, 212
• 千葉和夫. 八郎潟における水田雑草コウキヤガラの生態と防除に関する研究. 雑草研究. 1994, 39, 153-159
• 小合龍夫. イネとヒエの耐塩性に関する内的条件の差異 (1). 作物学研究集録. 1976, 18, 17-18

タイトルに関連する用語 (4件)： 津波被災農地 ,  植生 ,  状況 ,  植生管理