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J-GLOBAL ID:201202218501049517   整理番号:12A1681698

TRIP型焼鈍マルテンサイト鋼の残留オーステナイト特性と引張特性に及ぼすCrとMoの影響

Effects of Cr and Mo on Retained Austenite Characteristics and Tensile Properties of TRIP-aided Annealed Martensitic Steel
著者 (4件):
資料名:
巻: 98  号: 11  ページ: 610-617 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: F0332A  ISSN: 0021-1575  CODEN: TEHAA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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通常の低合金TRIP鋼と比較して特に優れた成形性を有する母相を焼鈍マルテンサイトしたTRIP型焼鈍マルテンサイト鋼(TAM鋼)のCr単独またはCr-Mo複合添加による焼入れ性改善を検討した。Cr,Moを添加した基本鋼(0.2%C,1.5%Si,1.5%Mn,0.05%Nb)を油冷後,2相域焼鈍とオーステンパー処理によって,母相組織が焼鈍マルテンサイトのTAM鋼を試作し,微細組織,残留オーステナイトおよび引張特性と添加合金元素との関係を詳細に調査した。組成と焼入性,及びミクロ組織の関係を整理した。引張強さは焼入れ性の増加に伴い単調に増加し,降伏応力は焼入れ性の増加にともないわずかに低下する。また,強度・伸びバランスは焼入れ性の増加に伴い低下した。これらの特性は,主に,単独相として存在す残留オーステナイト量が減少し,ブロック状第2相の体積率が増加したことに起因した。
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