抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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従来の多様性研究と比較して著しく進歩したものとして,LauとMurnighan(1998)は多次元的特性およびその相互関係が統合され効果を捉えるために「グループフォルトライン(group faultline)」概念を提唱した。フォルトライン研究に関する理論的発展および経験的分析に関して目覚ましい進歩があるが,これまでの文献の検証ではフォルトラインの強度を定量的に測る方法についてはほとんど示されていない。著者らの知る限り,フォルトライン強度を系統的かつ厳格に測定したのはThatcher,JehnとZanuttoのFauインデックス(2003),TrezziniPMD-インデックス(2008)およびShawFLSインデックス(2004)だけである。このインデックスの各々にはロバスト性がある。実際,Fauはグループ間の異質性によって占められる全分散(total variance)の量であると解釈されるが,FLSはサブグループ内の配列とサブグループ間の配列とを統合したものに近い。精査すれば,PMDはEstebanとRay(1994)が紹介した特別な種類の両極性尺度であることがわかる。いずれにせよ,上記インデックスはいずれもフォルトライン幅(サブグループ間に存在する距離が分岐している場合には同一配列の属性は異なるダイナミクスを有しているということに関する臨界次元)を考慮していない。フォルトライン幅が挙動において独特の役割を担っている可能性があるという事実は,上記3つのインデックスのいずれにおいても反映されなかった。本試験では,サブグループの内部配列(IA),サブグループ間の分散度(Fau)およびサブグループの距離(D)の同時測定に基づいた新しい統合的測定基準を構築することによってこの問題を解決する。この新しく得られた測定基準(統合的グループフォルトライン強度(Integrated-Group-Faultline-Strength=IGFS))は次の形態で表された:IGFS=IA×Fau×D適切にデザインした計21グループを選択して著者らの新しい測定基準の妥当性を検証した。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST