抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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メラミン(MM)混入あるいは汚染による近年の商品回収(リコール)と食品安全性事件は世界的な食の安全への懸念を高めた。このため,食品中のMMを検出する多くの方法が開発されたが,環境試料中のMMを迅速,正確に測定できる方法の報告は少ない。この要求に応えるため,UV検出器つきHPLC,ELISAテストキット,及び酵素結合迅速比色試験(RCA)テストキットを堆肥及び土壌試料中のMM濃度の測定で評価した。もし,水溶液試料中にアンメリン(AMM),アンメリド(AMD)及びシアヌル酸(CA)のようなMM分解生成物が存在しなければ,3手法は全てMM濃度を正確に検出できた。これらのMM分解生成物が存在するとき,HPLC法はELISA法より正確な濃度をもたらすが,HPLCとRCA法の間には何らの有意な(P>0.05)差はなかった。しかし,試料をSPEで精製するか,ブロッキングバッファーで調製したときはELISA法はMM分解生成物の存在下でもMMの濃度を正確に測定した。HPLC法は土壌抽出物中のMMを概してRCA法よりも正確に測定したが,堆肥抽出物については類似の結果を与えた。ELISA法とRCA法の24h内の処理量はHPLC法をはるかに凌いだ。したがって,RCA法は堆肥及び土壌試料中のMM測定の良いスクリーニング法になると思われ,その結果を基にHPLC法で確認するとよい。HPLC法はMMと当時に分解産物のAMD,AMN,及びCAも測定できる。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.