抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,福島第1原子力発電所事故の背景及び現地調査について述べている。1)過去の大地震を教訓とすべきであった。20mの津波に対する対処がとられていれば大事故にいたらなかった。2)マーク1のタイプの沸騰水型原子炉についてはすでに1972年に欠陥があることが指摘されていたにもかかわらず原子炉が使い続けられてきた。3)非常用ディーゼル発電機の配置場所を変えるという対策がとられていなかった。4)1か所に原子炉が集中しすぎている。小規模,分散型であれば今回のような複合事故が起こらなかった。事故後,様々な現地調査活動が行われたが,住人の避難にあたって重要なSPEEDIの公開は遅れた。広島において大気中放射能測定を行った結果,3月30日よりI,Csなどが検出されはじめ4月7日に放射能濃度は最大値に達した。5月に入って放射能は検出されなくなった。