抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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今回紹介した装置は,筆者らが以前に本誌で紹介したサンプリング電力計を標準電力量計に構成したものである。従来のサンプリング電力計は容積が大きいのに対して,本装置は技術の進歩によるディジタル回路の集積度の向上,消費電力の大幅な低下による電源回路の容積の減少,複巻型変圧器に替えての抵抗分圧器の採用などによって一般的な標準電力量計の容積程度にまで小型化されているが,従来の標準電力量計との互換性を考慮して,従来型と同様の外観と操作方法を採用した。本装置は,測定回路および測定原理がサンプリング電力計と全く同じなので,電力量だけでなく,実効値,電力,位相角および周波数の測定機能が引き継がれている。これらの測定値は,USBバスで実現した仮想UARTを通じて外部に送信することができ,一般的な標準電力量計として用いるだけではなく,外部のコントローラと接続して自動計測にも対応させることができる。本稿では,本装置の構成,測定原理および特性について紹介した。