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J-GLOBAL ID：201202219109105030   整理番号：12A1428950

カナダ北極圏のバフィン島における新ドリアス期と8.2kaイベントの氷河範囲

Glacier Extent During the Younger Dryas and 8.2-ka Event on Baffin Island, Arctic Canada

著者 (5件)： YOUNG Nicolas E. (Univ. NY, USA) ,  BRINER Jason P. (Univ. NY, USA) ,  ROOD Dylan H. (Scottish Univ. Environmental Res. Centre (SUERC), East Kilbride, GBR) ,  ROOD Dylan H. (Univ. California, CA, USA) ,  FINKEL Robert C. (Univ. California-Berkeley, CA, USA)
資料名： Science  (Science)
巻： 337  号： 6100  ページ： 1330-1333  発行年： 2012年09月14日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 完新世の寒冷反転期における氷河発達を明らかにするため,バフィン島北部山岳氷河のモレーン堆積物の¹⁰Be露出年代測定を行い,ローレンタイド氷床(LIS)流出の年代データと比較した。グリーンランドのアイスコアは,新ドリアス期(YD:約12.9~11.7ka)と150年間続いた8.2ka寒冷イベントには,年平均気温が現在よりそれぞれ約15°・3~4°C低下したことを示す。しかし,今回の結果は,15~16kaの氷河後退の後,8.2ka前後に山岳氷河とLIS氷床の溢流氷河が同時的に前進したことを示すが,YDの氷河前進の証拠は認められない。8.2kaイベント時には,多量の年間降水量と夏季気温低下による氷河消耗の減少が氷河前進を増大させたが,YDには,少ない降水量がそれ程の氷河前進をもたらさなかったと推定される。気温低下の季節性も氷河発達の大きな要因であるようだ。

シソーラス用語： *ヌナブト準州 ,  島 ,  *新ドリアス期 ,  寒冷気候 ,  *古気候 ,  *氷河変動 ,  モレーン ,  氷床 ,  *完新世 ,  宇宙線生成同位体 ,  同位体年代測定 ,  ベリリウム同位体
準シソーラス用語： バフィン島 ,  ローレンタイド氷床

分類 (2件)： 第四紀  (DE02070C) ,  年代測定  (DD01050W)

タイトルに関連する用語 (4件)： カナダ北極圏 ,  新ドリアス期 ,  イベント ,  氷河