抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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二酸化炭素を地中に圧入した場合の二酸化炭素の広がりと地中の応力分布や地表面変位の予測や,水溶性天然ガスの生産に伴う地番変動の予察的な解析のために,多相流体流動と多孔質弾性変形の達成過程を適切にモデル化することの重要性が高まってきている。多相流体が存在する系における構成関係は,応力・ひずみ・間隙圧の関係を示すものと,ひずみ・間隙の変形・間隙圧の関係を示すモノの二種類が必要となる。既存の研究の流れを再整理し,この二種類の式がどのように取り扱われてきたかをレビューし,二相の流体を含む多孔質弾性体の構成関係式は,理論的な厳密性と実用性を兼ね備えたものになってきていることを示すと共に,残された問題を示した。少なくとも多孔質弾性体と見なせる条件下では,変形に対する各相の間隙圧の寄与率はBishopの有効応力係数を用いて表すことができ,また各相が占める間隙空間の増減については,ラグランジアン間隙率およびラグラジアン飽和率を用いて熱力学的定式化に準拠して実験的に決定出来るパラメーターにより記述できることを示した。