文献

J-GLOBAL ID：201202219493751416   整理番号：12A0310366

暖温帯でのピートモスSphagnum palustre L.の産生と微気候

Microclimate and production of peat moss Sphagnum palustre L. in the warm-temperate zone

著者 (3件)： FUKUTA Eiji (Hiroshima Univ., Hiroshima, JPN) ,  SASAKI Akiko (Hiroshima Univ., Hiroshima, JPN) ,  NAKATSUBO Takayuki (Hiroshima Univ., Hiroshima, JPN)
資料名： Plant Species Biology  (Plant Species Biology)
巻： 27  号： 1  ページ： 110-118  発行年： 2012年01月 
JST資料番号： W1362A  ISSN： 0913-557X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： オーストラリア (AUS)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ピートモスSphagnum palustre L.が温暖な気候条件下で生産性を維持できる機序を解明するため,日本西部の低湿地帯で,この種の温度条件と光合成特性を検討した。日中のこのコケの温度は,特に気温が25°Cを超える時,気温より低く,この種が気温から推定されるのとは異なる温度条件下で生育しているという仮説を支持した。また,光合成速度に対する最適温度は季節にかかわらず約20°Cであるが,夏と秋の試料はより高い温度でも高い速度を維持し,光飽和付近での光合成速度は,春-冬間より夏-秋間でより高かった。コケ群落の低い温度と光合成特性の季節的シフトが,このコケが温暖な気候条件下で生産性を維持できる機序の一つであることを示した。

シソーラス用語： *ミズゴケ科 ,  日本 ,  光合成 ,  植物群落 ,  温度依存性 ,  季節的変動 ,  湿地 ,  温帯
準シソーラス用語： *Sphagnum palustre

分類 (1件)： 植物生態学  (EE02000E)

タイトルに関連する用語 (3件)： ピートモス ,  Sphagnum ,  微気候