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J-GLOBAL ID：201202219741446617   整理番号：12A0862531

非標準的プロセッシング経路による哺乳類ミクロRNAsの生合成

Biogenesis of mammalian microRNAs by a non-canonical processing pathway

著者 (4件)： HAVENS Mallory A. (Rosalind Franklin Univ. Medicine and Sci., IL) ,  REICH Ashley A. (Lake Forest Coll., IL) ,  DUELLI Dominik M. (Rosalind Franklin Univ. Medicine and Sci., IL) ,  HASTINGS Michelle L. (Rosalind Franklin Univ. Medicine and Sci., IL)
資料名： Nucleic Acids Research  (Nucleic Acids Research)
巻： 40  号： 10  ページ： 4626-4640  発行年： 2012年05月31日 
JST資料番号： D0242C  ISSN： 0305-1048  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 標準的ミクロRNA生合成では,成熟miRNAを形成するためにmiRNA前駆体を産生するためのマイクロプロセッサ成分としてDroshaおよびDGCR8,さらに成熟miRNAを形成するためにDicerが必要とされる。しかしこのようなマイクロプロセッサはミュートロンを含むある種のmiRNAでは必要とされず,スプライセオソームで切除されるイントロンが直接Dicerの基質になることが示された。本論文では,推定上のヒトミュートロンのプロセッシングを調べ,ある種のものは予測通りスプライシング依存性であるが,ミュートロン様RNAとして同定されたmiR-1225およびmiR-1228はスプライシング無しでも産生されることを見出した。著者らはこれを”simtron”と呼び,これは標準的miRNAプロセッシングまたはミュートロンプロセッシング経路とは異なる経路で産生されることを示した。simtronの生合成はDroshaを含むがDrosha結合パートナーであるDGCR8またはエンドヌクレアーゼであるDicerを必要としない。さらにこの新規な分類に属する非標準的miRNAは遺伝子スプライシングを可能とし,4種すべてのヒトArgonaute蛋白質と相互作用を持つことを示した。simtronの同定は低分子RNAが調節分子産生に果たす役割を持つ,新たなメカニズムの解明に扉を開くものである。

シソーラス用語： RNアーゼ ,  エンドヌクレアーゼ ,  *RNAプロセシング ,  *アンチセンスRNA ,  哺乳類 ,  イントロン ,  タンパク質 ,  スプライセオソーム ,  RNAスプライシング ,  ゲノム
準シソーラス用語： ダイサー ,  ドローシャ ,  マイクロRNA ,  miRNA ,  *ミュートロン ,  DGCR8 ,  Argonaute1蛋白質 ,  *simtron ,  ヒトゲノム

分類 (3件)： 細胞生理一般  (EF02010S) ,  生物学的機能  (EB03040U) ,  分子遺伝学一般  (EC02010J)

タイトルに関連する用語 (5件)： 標準 ,  プロセッシング ,  経路 ,  哺乳類 ,  生合成