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J-GLOBAL ID：201202220189902414   整理番号：12A0394517

ネイハキンカンの開花調節における土壌乾燥処理効果の変動と大気相対湿度の関係

Relationship between Atmospheric Relative Humidity and Effectiveness of Water Stress on Flowering in Meiwa Kumquat Trees

著者 (5件)： 小野拓生 (明治大学大学院農学研究科) ,  萩原宏幸 (明治大学大学院農学研究科) ,  安田直登 (明治大学農学部) ,  竹川弘志 (明治大学大学院農学研究科) ,  岩崎直人 (明治大学農学部)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 11  号： 1  ページ： 81-85 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： キンカンの1番花数に及ぼす開花前の土壌乾燥処理効果における年次変動の原因を解明することを目的として,土壌乾燥処理効果における大気の相対湿度の影響について検討した.土壌乾燥処理は春枝の伸長停止2週間後から行い,10日間土壌乾燥区,20日間土壌乾燥区,空気乾燥区および土壌・空気乾燥区を設定した.20日間土壌乾燥区では,対照区および10日間土壌乾燥区に比べて1番花数が有意に増加するとともに,根のABA含量も有意に増加した.一方,葉のABA含量は20日間土壌乾燥区と10日間土壌乾燥区の間で有意な差を示さなかった.さらに,土壌・空気乾燥区においても,空気乾燥区に比べて1番花数が有意に増加するとともに,根のABA含量も有意に増加したが,葉のABA含量は有意な差を示さなかった.以上の結果から,土壌乾燥処理が1番花数に及ぼす影響の指標としては,根のABA含量が適切であると考えられた.さらに,大気の相対湿度は土壌乾燥処理の効果を増幅するものと考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： *ミカン科 ,  *栽培管理 ,  *土壌改良 ,  *相対湿度 ,  年年変動 ,  枝 ,  植物成長 ,  根 ,  植物ホルモン ,  不飽和カルボン酸 ,  エノン ,  脂環式アルコール ,  脂環式ケトン ,  単環セスキテルペン ,  ヒドロキシケトン
準シソーラス用語： *ネイハキンカン ,  *開花調節 ,  *土壌乾燥

分類 (2件)： 植物生理学一般  (EH02010Y) ,  果樹  (FC03042G)

物質索引 (1件)： アブシシン酸

引用文献 (15件)：

• 平田尚美・香田智哉・松井弘幸・小原 均・禿 泰雄.1993.天然型アブシジン酸がニホンナシの新梢生長と花芽形成に及ぼす影響.園学雑.62 (別1): 156-157.
• Ismail, M. R. and W. J. Davies. 1998. Root restriction affects leaf growth and stomatal response: the role of xylem sap ABA. Sci. Hortic. 74: 257-268.
• Ito, A., H. Yaegaki, H. Hayama, I. Yamaguchi, S. Kusaba and H. Yoshioka. 1999. Bending shoots stimulates flowering and influences hormone levels in lateral buds of Japanese pear. HortScience 34: 1224-1228.
• 岩崎直人・早崎宏靖・田中慎一郎.2000.ネイハキンカンの着花に及ぼす土壌乾燥処理の影響.生環調.38: 105-109.
• 岩崎直人・國島浩介.2006.‘ネイハ’キンカンにおける土壌乾燥処理が開花習性,炭水化物含量,GA様活性およびABA含量に及ぼす影響.明治大農研報.55: 169-175.

タイトルに関連する用語 (5件)： ネイハキンカン ,  開花調節 ,  土壌乾燥 ,  大気 ,  相対湿度