抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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グルタミン酸受容体様遺伝子(GLR)は植物の発生,防御反応,そしてシグナル経路と密接に関連がある。果実の発生と代謝におけるそれらの役割をより良く特性化するために,SlGLRの構造および発現分析を行った。最近公表されたトマトゲノムの塩基配列データを用いて,15のGLRをトマトゲノム中で同定した(SlGLR)。これらの遺伝子のうちの13は,完全長配列に相当した。SlGLRとAtGLRの系統発生分析は,他のクレードの進化に先立ち発散したらしいトマト特異的クレード(クレードI)の出現を示す。クレードII遺伝子の中で,5つ(SlGLR2.1,SlGLR2.2,SlGLR2.3,SlGLR2.4そしてSlGLR2.5)は第6染色体上に近接して位置した。このことは遺伝子重複現象が起こった可能性を示す。これらの遺伝子の4つの発現レベルは分析した全ての標本で低かった。しかし,SlGLR2.2の発現レベルは著しく高かった。このことはこの遺伝子が機能的に重要であることを示す。本研究結果はSlGLRの機能に関する手がかりを提供し,各遺伝子の将来の詳細な特性化を可能にするかもしれない。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.