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J-GLOBAL ID：201202220326275147   整理番号：12A0231128

アディポネクチン,高密度リポ蛋白質コレステロールおよび虚血性脳卒中とrs2943634(2q36.3)遺伝的多型の有意な関連性

Significant associations of the rs2943634 (2q36.3) genetic polymorphism with adiponectin, high density lipoprotein cholesterol and ischemic stroke

著者 (10件)： ARREGUI Maria ,  FISHER Eva ,  KNUEPPEL Sven ,  BUIJSSE Brian ,  DI GIUSEPPE Romina ,  FRITSCHE Andreas ,  CORELLA Dolores ,  WILLICH Stefan N. ,  BOEING Heiner ,  WEIKERT Cornelia
資料名： Gene  (Gene)
巻： 494  号： 2  ページ： 190-195  発行年： 2012年02月25日 
JST資料番号： E0701B  ISSN： 0378-1119  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 2つのゲノムワイド関連研究において,染色体2q36.3の非コード領域にあるrs2943634 C/A一塩基多型(SNP)は冠動脈疾患と関連付けられている。筆者らの目的は,集団ベースの前向きコホート研究において,心筋梗塞(MI)と虚血性脳卒中(IS),および12の中間リスク表現型とのその関係を調べることであった。27,548人の中年男女から構成される癌と栄養に関する欧州前向き研究(EPIC)-ポツダムコホート内にネスト化された,1891人の個人(サブコホート)と平均8.2±2.2年間の追跡期間中にMI(n=211)およびIS(n=144)を新規に発症した全ての患者のランダムサンプルを含む症例-コホート研究でrs2943634の遺伝子型を同定した。rs2943634マイナー対立遺伝子(A)は加算的にISのリスクの低さと関連したが,MIとは関連しなかった[年齢と性を調整したモデルでそれぞれハザード比(HR)=0.66; 95%信頼区間(CI):0.50-0.87; P=0.003; HR=1.02; 95%CI:0.82-1.28; P=0.83]。さらに,加算的モデルを基にした場合,血しょうアディポネクチンレベル[CC 6.94,CA 7.27,AA 7.86μg/ml,P=0.0002],と高密度リポ蛋白質(HDL)-コレステロール(CC 52.08,CA 53.05,およびAA 55.27mg/dl,P=0.002)のレベルがわずかに高いことと関係した。アディポネクチンとHDL-コレステロールの調整はSNPとISリスクとの関連性を弱めなかった。その一方,アディポネクチンの調整はSNPとHDL-コレステロールとの関連性をなくし,HDL-コレステロールの調整はSNPとアディポネクチンとの関連性を弱めた。筆者らの研究結果は,ドイツ人集団において,rs2943634はISリスクおよびHDL-コレステロールとアディポネクチンの血しょう中レベルと関連することを示唆する。これらの結果を確認し,その関連の基礎にある機構を明らかにするためには更なる研究が必要である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： アディポネクチン ,  HDL【リポタンパク質】 ,  ステロール ,  *脳虚血 ,  *脳卒中 ,  前向きコホート研究 ,  遺伝子型 ,  *一塩基多型 ,  危険因子 ,  心筋梗塞 ,  ヒト ,  HDLコレステロール
準シソーラス用語： 高密度リポ蛋白質コレステロール ,  *虚血性脳卒中 ,  リスク因子 ,  ドイツ人

分類 (2件)： 遺伝的変異  (EC01030Y) ,  循環系の基礎医学  (GJ01020K)

タイトルに関連する用語 (5件)： アディポネクチン ,  高密度リポ蛋白質コレステロール ,  虚血性脳卒中 ,  遺伝的多型 ,  関連性