文献

J-GLOBAL ID：201202220373142414   整理番号：12A0898827

抗菌ペプチド:自然免疫システムの主要な成分

Antimicrobial peptides: key components of the innate immune system

著者 (3件)： PASUPULETI Mukesh (Univ. British Columbia, British Columbia, CAN) ,  SCHMIDTCHEN Artur (Lund Univ., Lund, SWE) ,  MALMSTEN Martin (Uppsala Univ., Uppsala, SWE)
資料名： Critical Reviews in Biotechnology  (Critical Reviews in Biotechnology)
巻： 32  号： 2  ページ： 143-171  発行年： 2012年06月 
JST資料番号： C0939C  ISSN： 0738-8551  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 生命を脅かす感染症の治療は,抗生物質耐性菌株の出現により,世界的な治療困難を引き起こしている。抗菌ペプチド(AMP)は,侵入する病原体に対する最初の主要防衛線を提供して,生体に自然免疫を形成させる。AMPの機能と構成は,自然免疫システムの基礎生物学と新抗感染薬の分子設計ツールに注目される。AMPは遺伝子コードされた100個以下のアミノ酸の短い疎水性及びカチオン性アミノ酸を有する両親媒性分子が空間的に配置した広範囲スペクトルの抗菌活性を発揮する。何億年間の微生物とAMPの長い共進化の歴史にも関わらず,AMPは微生物を完全死させるか,阻害する能力を失っていない。微生物はAMPの致死の一撃を回避することを学んでいない。故に,AMPは重要な突破口を提供し,抗生物質の新しい分類のための基礎を形成する可能性を秘めている。本総説では,医薬品の視点及びAMPの追加機能に加えて,ヒトで高度に発現され,発見されたAMPのカチオン性抗菌ペプチドの起源や構造,機能,作用機序について概説した。

シソーラス用語： *ペプチド ,  *自然免疫 ,  抗微生物薬 ,  微生物 ,  生物進化 ,  両親媒性 ,  アミノ酸 ,  *薬物 ,  免疫賦活作用 ,  リポソーム ,  作用機序 ,  生理活性ペプチド ,  膜タンパク質 ,  製品開発
準シソーラス用語： α-デフェンシン ,  β-デフェンシン ,  θ-デフェンシン ,  カチオン性アミノ酸 ,  カテリシジン ,  ヒスタチン ,  共進化 ,  抗感染薬 ,  *抗菌ペプチド ,  治験薬 ,  自然免疫システム ,  疎水性アミノ酸 ,  創薬 ,  膜活性ペプチド

分類 (4件)： 生体物質一般  (EB02010G) ,  生物学的機能  (EB02020R) ,  生理活性ペプチド  (EB08100U) ,  病原体に作用する抗生物質の基礎研究  (GX05020C)

タイトルに関連する用語 (2件)： 抗菌ペプチド ,  自然免疫システム