抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災後,エネルギー不足という問題が顕在化し,エネルギーミックスの問題が議論されているが「節電(ネガワット)」も1つの選択肢として位置づけられている。また,ネガワットは,設備投資の必要がなく,クリーンで,かつ数分で起動できる便利な電力源である。「ネガワットアグリゲータ」とは,需要家に節電を要請,もしくは電力使用機器を遠隔で制御することにより創出される節電(ネガワット)を集約(アリゲート)して,電力会社に提供する仲介業者で,一般需要家の節電を束ねて,仮想発電所を構築する役割を担う。契約電力が50~500kWの高圧小口の需要家は,スマートメータやBAS/BEMSが設置されておらず,ネガワットの獲得が期待される。ネガワットの単価は15~250円/kWhの範囲であり,ペナルティの設定はない。経済産業省は「新たなピーク電力対策への今後の取り組み」の中で,地域の枠組みを超え,取引市場で多数の主体が参加することで,節電のやり取りが行われる仕組みの導入を目指している。取引市場で多数の主体が参加できる環境を作るためには,スマートメータの開放や非対称規制の導入を考える必要がある。