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J-GLOBAL ID：201202220514892927   整理番号：12A1681697

フェライト系ステンレス鋼の等軸晶生成に及ぼすマグネシウム添加の影響

Effect of Mg Addition on Equiaxed Grain Formation in Ferritic Stainless Steel

著者 (4件)： 木村謙 (新日本製鐵(株)鉄鋼研究所) ,  福元成雄 (新日鐵住金ステンレス(株)研究センター) ,  重里元一 (新日本製鐵(株)先端技術研究所) ,  高橋明彦 (新日鐵住金ステンレス(株)研究センター)
資料名： 鉄と鋼
巻： 98  号： 11  ページ： 601-609 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： フェライト系ステンレス鋼では製品の成形加工時のリジング(表面の凹凸)の発生が大きな技術課題である。その発生原因のひとつに,凝固時の粗大柱状晶がある。本研究ではフェライト系ステンレス鋼のマクロ組織微細化,特に等軸晶化を目的として,11%Cr鋼へのMgおよびTi添加の影響を調査した。実験では,鋳造インゴットのマクロ組織を調査し,等軸晶率および結晶粒径の測定を行った。また,EPMAを用いてTi系介在物の分布を調査した。1)Ti添加量が多い場合には等軸晶化が促進される。Ti添加はδ-フェライトの核生成サイトとなるTiN生成と組成的過冷域の拡大の両方に寄与する。2)Mg添加により,等軸晶化が大幅に向上した。また,Al濃度が高い場合には,等軸晶化が抑制され,脱酸条件もマクロ組織の制御に重要なことが分った。

シソーラス用語： *ステンレス鋼 ,  マクロ組織 ,  *等軸組織 ,  マグネシウム添加合金 ,  チタン添加合金 ,  介在物 ,  脱酸素 ,  結晶粒微細化 ,  表面欠陥 ,  凝固組織 ,  柱状晶
準シソーラス用語： *フェライト系ステンレス鋼 ,  脱酸 ,  *等軸晶組織

分類 (1件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (28件)：

• 1) N.Ohashi: J. Jpn. Inst. Met., 31 (1967), 519.
• 2) H.Takechi, H.Kato, T.Tsunami and T.Nakayama: J. Jpn. Inst. Met., 31 (1967), 717.
• 3) A.Takahashi, K.Kimura, J.Hamada and T.Morohoshi: IF STEELS 2003, ISIJ, Tokyo, (2003), 202.
• 4) H.Takeuchi, H.Mori, Y.Ikehara, T.Komano and T.Yanai: Tetsu-to-Hagané, 66 (1980), 638.
• 5) Y.Ito, T.Okajima, H.Maede and K.Tashiro: Tetsu-to-Hagané, 67 (1981), 946.

タイトルに関連する用語 (3件)： フェライト系ステンレス鋼 ,  等軸晶 ,  マグネシウム