文献

J-GLOBAL ID：201202220540078685   整理番号：12A0423702

新規参入者の安全を考える 新規就業者受け入れ林業事業体の労働安全衛生活動

Occupational health and safety activities of forestry companies with new workers.

著者 (1件)： 山田容三 (名古屋大 大学院生命農学研究科)
資料名： 森林利用学会誌  (Journal of the Japan Forest Engineering Society)
巻： 27  号： 1  ページ： 7-16  発行年： 2012年01月31日 
JST資料番号： L3308A  ISSN： 1342-3134  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年は林業労働人口の減少が鈍り,高齢化指数の上昇も緩和されている一方,労働災害の発生件数は少し増加傾向にある。その原因として,林業への新規就業者の増加が懸念されている。本研究では,林業事業体における新規就業者の割合と労働災害ならびに安全衛生活動の実態を明らかにすることを目的として,全国の認定林業事業体を対象にアンケート調査を実施した。その結果,新規就業者受け入れ事業体は新規就業者のいない事業体よりも労働災害が多く,新規雇用割合が高くなるほど死傷年千人率1~50人の割合が減少する傾向が明らかになった。一方,新規雇用割合が100%の事業体では,労働災害なしの割合は高いが,死傷年千人率51~100人の割合が最も高くなった。新規雇用割合と安全衛生活動の関係を独立性の検定で検証した結果,肯定的回答と否定的回答の度数割合分布が6つのパターンに分けられた。それらを考察した結果,新規雇用割合1~50%の大きな事業体では,安全意識と職場風土に問題があり,それらの改善が求められた。(著者抄録)

シソーラス用語： *林業 ,  *労働安全 ,  労働災害 ,  雇用
準シソーラス用語： 高齢化 ,  職場風土

分類 (2件)： 林業一般  (FF01010M) ,  安全管理  (KB06000D)

引用文献 (11件)：

• 今冨裕樹. 伐木作業におけるリスクテイキング行動分析. 森利学誌. 2003, 18, 1, 37-41
• 今冨裕樹. 林業労働者の安全意識に関する分析. 森利学誌. 2003, 18, 4, 235-238
• 今冨裕樹. 安全作業を目指した新規林業就業者の育成に向けて. 森利学誌. 2006, 20, 4, 237-242
• 鹿島潤. 刈払機を用いた作業の災害分析. 森利学誌. 2010, 25, 2, 77-84
• 松隈茂. 伐木造材作業の安全に向けて. 森利学誌. 2006, 21, 2, 161-162

タイトルに関連する用語 (7件)： 参入 ,  就業 ,  受け入れ ,  林業 ,  事業 ,  労働安全衛生 ,  活動