抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,マルチエージェントによるユーザ説得システムにおいて,集団同一視とエージェント数が説得効果に及ぼす影響について議論する。実験においてユーザは砂漠遭難課題に取り組み,アイテムを選択する。エージェントはユーザが選択したアイテムとは異なるアイテムを推薦し,その推薦が受け入れられた回数を説得成功回数として計測した。このとき,集団に対する帰属感覚である集団同一視の強化の有無とエージェントの数を組み合わせて実験条件を設定した。集団同一視を強化する方法として,ユーザが選択したアイテムに対してエージェントが賛同する方法を採用した。説得効果を分析したところ,集団同一視を強化するとエージェント数の多い方が説得効果は高いことが示唆された。特に,エージェント数が3体の場合に集団同一視を強化したときが最も説得効果が高かった。また,アンケート調査の結果,本研究で用いた集団同一視を強化する方法によってユーザの集団同一視が高められていることが示され,この手法の有効性が支持された。(著者抄録)