文献

J-GLOBAL ID：201202220670975557   整理番号：12A0825176

金属イオンの泡沫分離と溶媒抽出のグリーンな潜在的代替

Foam Separation of Metal Ions and the Potential ‘Green’ Alternative to Solvent Extraction

著者 (2件)： KINOSHITA Takehiko (Nagoya Municipal Industrial Res. Inst., Nagoya, JPN) ,  NII Susumu (Nagoya Univ., Nagoya, JPN)
資料名： Solvent Extraction Research and Development, Japan  (Solvent Extraction Research and Development, Japan)
巻： 19  ページ： 1-15  発行年： 2012年05月01日 
JST資料番号： L3207A  ISSN： 1341-7215  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 起泡分離は泡に対象成分をまず気泡に吸着させ,分離する方法で,工業的に価値のある成分を回収するのに広く使われてきた。起泡分離は場所を取らず,必要なエネルギーが小さく,操作費用が安いため,環境に影響の少ない方法として見なされている。これらのことを説明した後,起泡分離法を泡沫分離と泡沫の生成しない,気泡に吸着させる気泡分離とに大別でき,さらに細分されることを説明した。次いで,金属イオンの泡沫分離について,水溶液からの金属の除去,即ち溶液の精製に利用する場合について,例を挙げて説明した。さらに水溶液から特定の金属を回収することを目的とした泡沫分離について,説明した。次いで,著者等が提案した向流泡沫分離法について,選択性の向上を目的とした手法の説明を行った。また,向流泡沫分離法と従来からの泡沫分離及び溶媒抽出との比較を鉄からガリウムを分離する例を使って説明した。亜鉛精製残査溶液からガリウムを回収する研究例についても紹介した。結論として,向流泡沫分離法が従来法の選択性向上に資することを強調した。

シソーラス用語： *金属イオン ,  *泡沫分離 ,  *溶媒抽出 ,  グリーンケミストリー ,  吸着 ,  気泡 ,  回収 ,  ガリウム ,  亜鉛 ,  選択性 ,  鉄 ,  代替案
準シソーラス用語： 向流泡沫分離 ,  気泡分離 ,  起泡分離

分類 (2件)： その他の分離法  (CC01060D) ,  応用物理化学的操作・装置  (XE03000E)

引用文献 (132件)：

• 1) R. Lemlich, Ind. Eng. Chem., 60, 16 -29 (1968).
• 2) R. B. Grieves, Chem. Eng. J, 9, 93-106 (1975).
• 3) S. R. Rao, J. A. Finch, Miner. Eng., 2(1), 65-85 (1989).
• 4) E. Thomas, et al., Separations Based on Foams, in Surfactant-Based Separation Processes, Part IV, J. F. Scamehorn, et al. (eds) (Marcel Dekker, New York, USA), (1992), 233-320.
• 5) K. A. Matis, G. P. Gallios, K.A.Kydros, Sep. Technol., 3, 76-90 (1993).

タイトルに関連する用語 (4件)： 金属イオン ,  泡沫分離 ,  溶媒抽出 ,  代替