抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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黒潮続流域において,AVISOによる衛星で観測された軌道に沿ったグリッド化された海面高度(SSH)アノマリ生成物を43基の圧力記録インバーテッドエコーサウンダー(PIESs)の係留装置による海面高度アノマリの現場観測値と比較した。PIESsは海底での水圧(P
bot)を測定し,海底から海面(τ)までの音波の伝達の往復時間を測定している。SSHアノマリにおいて,P
botとτはそれぞれ,質量負荷とステリックハイトの変動から求められる。すべての比較はすべてのデータから潮汐成分を除去したのちに行った。衛星由来のデータとPIESs由来のデータの間には全体的に相関係数0.97と良い相関がみられた。2つの測定の比較からP
botから推算された質量負荷成分はこの地理的領域では比較的小さいことが明らかとなった。質量負荷は相関係数を約5%良くし,二乗平均(rms)差を7.8から6.4cmに減少させた。AVISOの最新のグリッド化された生成物はすべての有効な衛星Jason-1,Envisat,Geosat Fellow-On,TOPEX/Poseidon の測定値を組み合わせ,結合しているが,それはJason-1とEnvisatのみのデータよりも,より良い相関とより小さいrms差を示した。特に,最新のグリッド化データではJason-1の地上航跡から離れた観測点において平均でrmsが6.8cmに改善した。PIESから計算したSSHとグリッド化生成物の相関が低かった(0.75-0.9)小区域は,20日よりも短い期間でのSSHの変動のエネルギーが比較的高かった。(翻訳著者抄録)