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J-GLOBAL ID:201202221424086391   整理番号:12A0569322

ヒトP糖蛋白質と銅キレートの分子相互作用

The molecular interaction of a copper chelate with human P-glycoprotein
著者 (8件):
資料名:
巻: 364  号: 1-2  ページ: 309-320  発行年: 2012年05月 
JST資料番号: C0452B  ISSN: 0300-8177  CODEN: MCBIB8  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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癌における多剤耐性に対する主な理由の1つは,薬剤排出ポンプ,P糖蛋白質(P-gp,ABCB1)の過剰発現である。本研究では,新規の銅錯体,すなわち,著者らによって以前に合成および特性化された銅(II)N-(2-ヒドロキシアセトフェノン)グリシナート(CuNG)を試験した。ヒトMDR1 cDNA過剰発現のマウス線維芽細胞NIH MDR1-G185細胞系を用いた細胞に基づいたアッセイシステムにおいて,この金属錯体はこの輸送体と直接相互作用できることを示した。CuNGはP-gp発現細胞においてドキソルビシンの細胞蓄積を増加させるので,CuNGの相互作用はおそらく蛋白質およびmRNAレベルにおけるP-gp発現を低下させることによるP-gp媒介薬物耐性を逆転させる能力である可能性があると推定した。興味深いことに,UIC2(配座感受性モノクローナル抗体)結合アッセイに関する研究が,P-gpとCuNGの直接相互作用を示した。しかし,基質アナログ[125ヨードアリールアジドプラゾシンI]([125I]IAAP)によるP-gpの光親和性標識はCuNGの存在における[125I]IAAP結合のおよそ2倍増加を示したので,CuNGは基質結合に対し競合しなかった。CuNGは,NIH MDR1-G185細胞から単離された膜調製物においてP-gp特異性ATPアーゼ活性を刺激することをin vitro研究が示した。この結果は,CuNG-P-gp直接相互作用をさらに確認した。また,CuNGは,P-gpにおけるベラパミル,ビンブラスチンおよびプロゲステロン結合部位と異なる薬物相互作用部位を持つことを本研究が示した。まとめると,これは,ヒトP-gpとシッフ塩基金属キレートCuNGの分子相互作用に関する初めての報告である。この情報は,MDR逆転剤としてより有効な非毒性金属ベース薬物のデザインに有用である可能性がある。Copyright 2012 Springer Science+Business Media, LLC. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (4件):
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蛋白質・ペプチド一般  ,  第11族,第12族元素の錯体  ,  基礎腫よう学一般  ,  遺伝子発現 
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