抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災による被災経験でBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の重要性が再評価されているが,BCPの策定には「災害やリスクの想定」と「リスクの種類の無間地獄」という難しさがあるため,策定率が低い。そこで,本稿では,まず,東日本大震災ではBCPが経営に直接的に貢献していなかった現実を検証し,事故や災害時には物流が最重要領域であり,問題は商品不足ではなく,担当者と連絡が取れずに調達や手配が出来なかったことが教訓であることを明らかにした。さらに,本当に強い企業が生き残るには,緊急事態に陥っても復活する力,「回復力(リジリエンス)」を高めることが重要で,リジリエンスの要素として,1)地縁の立地,2)提携や協調を含めた関係性,3)インフラの安定性の再確認,を挙げ,その強化のためにはBCPの策定が重要であることに言及した。