抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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データ集約,すなわち測定源(センサ)から受信側へのデータ配信処理は,無線センサネットワーク(WSN)の主要タスクである。データ集約プロトコルは大抵2つの目的:信頼性とエネルギー効率を持つとされる。データ集約の信頼性は測定源からいくつのパケットが首尾よく受信側に届くかを検討し,一方エネルギー効率は受信側でデータ収集するためには何回の送信(そして受信)が必要かに依存する。信頼できないリンクを用いて高信頼性を実現するにはより多くの送信が必要であるということから,2つの目的は相反するものである。本論文で著者らは,信頼性水準が要件として与えられるようなWSN用途について検討した。このような用途のために,集約プロトコルの目的は信頼性の所望水準を実現するために最小限のパケット送信にすることにした。著者らは観測した信頼性水準に基づくパケットの冗長性を制御するデータ集約プロトコルを提供した。本プロトコルはツリーベ-スではあるが,最小コストで信頼性を高めるために日和見的にマルチパス転送も利用する。シミュレーション結果は,既存の主なデータ集約プロトコルと比較して大幅に少ないパケット送信で信頼性の所望水準を首尾よく実現することを明らかにした。(翻訳著者抄録)