抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
弊社紀州工場では,パルプ抄取設備がなく,マシンでのKP使用量の増減により,KP生産量を大幅に増減せざるを得ず,機械的,品質的に不安定な状態であった。また,マシンでのKP使用量が多い場合には,KP使用量がKP生産量を上回ってしまうために不足分を購入パルプで補う必要があった。これらの問題点を解決し,KP工程の安定化,生産量アップを図ることを目的にパルプ抄取マシンを導入した。試運転当初,シート水分がなかなか目標値まで下がらなかったこと,また,巾方向の米坪プロファイル不良によりいびつな山姿となってしまうこと,またカッターでの断裁パルプ粕の発生が問題点として挙げられた。対策として,インレット濃度および米坪設定の最適化,1次希釈水の清水→白水化による系内温度上昇により,目標シート水分,均一な山姿,カッター粕減少に繋げることができた。また,当初355ADkg/パレットであったが,パルプシート巾を広げるとともに積み枚数を増やして現在は400ADkg/パレットとして置き場の有効活用を図っている。本報では,パルプ抄取マシンの概要および下記に示した導入効果について報告する。1)KP生産量の安定化。2)KP生産工程でのトラブル減少。3)KP漂白薬品低減。4)購入Lシートパルプの減少。5)電力原単位の改善。(著者抄録)