抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,京都の工匠北村傳兵衛(明治27年生~昭和60年没)(以下,傳兵衛)による作事の実態解明にある。本稿では京都府長岡京市に所在する中野家住宅をとりあげ,傳兵衛による作事の一端を詳細に明らかにする。中野家には停兵衛の作事関係史料である『中野家文書』(中野家所蔵)が今日まで伝わり,またこの作事による建物が良好に現存するからである。これまでこの『中野家文書』も参看しつつ,傳兵衛の活動実態について概要把握を試みた。本稿では同史料の中でとくに茶室「校庵」の用材計画に関する史料に注目し,その詳細な分析・検討を通して傳兵衛の作事の一端を明らかにした。