文献

J-GLOBAL ID：201202221741517861   整理番号：12A0296936

黒ボク土におけるリン酸収着土壌リン酸の可給性 アロフェン質黒ボク土と非アロフェン質黒ボク土の違いに注目して

著者 (5件)： 伊藤豊彰 (東北大 大学院農学研究科) ,  木川直人 (東北大 大学院農学研究科) ,  木川直人 (宮城県志津川高) ,  三枝正彦 (東北大 大学院農学研究科) ,  三枝正彦 (豊橋技科大)
資料名： ペドロジスト  (Pedologist)
巻： 55  号： 2  ページ： 84-88  発行年： 2011年12月31日 
JST資料番号： F0963A  ISSN： 0031-4064  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 黒ボク土は生成要因と特性の違いによって「アロフェン質黒ボク土」と「非アロフェン質黒ボク土」に分けられる。アロフェン質黒ボク土と非アロフェン質黒ボク土のリン酸収着母体は,それぞれアロフェン・イモゴライトとAl-腐植複合体,およびAl-腐植複合体である。黒ボク土はリン酸収着能が非常に高いので,土壌に施用されたリン酸肥料が急速に固定される。可給態リン酸が等しい場合はアロフェン質黒ボク土のリン酸供給能が高い。日本で採用されている土壌リン酸診断法は,活性Al組成が異なる黒ボク土では作物に対するリン酸供給能を等しく表さないので,両黒ボク土に対する可給態リンの適正範囲を別に設定する必要がある。

シソーラス用語： *黒ぼく土 ,  *アロフェン ,  リン酸肥料 ,  *リン酸 ,  アルミニウム ,  土質試験 ,  リン ,  土壌成分 ,  腐植 ,  植物利用性 ,  可給態リン酸
準シソーラス用語： 可給態リン ,  土壌診断

分類 (2件)： 土壌化学  (FB04040C) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y)

引用文献 (9件)：

• 南條正巳. 畑土壌におけるりん酸肥沃度の諸問題(4)りん酸の集積と土壌中における存在状態. 農業及び園芸. 1988, 63, 1157-1162
• 小原洋. 農耕地土壌の可給態リン酸の全国的変動 : 農耕地土壌の特性変動 (II). 土肥誌. 2004, 75, 59-67
• 小川昭夫. 畑土壌におけるりん酸肥沃度の諸問題(3)可給態りん酸の適正値と上限値. 農業及び園芸. 1988, 63, 1025-1031
• SAIGUSA, M. Distribution of allophanic andosols and non-allophanic andosols in Japan. Tohoku J. Agr. Res. 1998, 48, 75-83
• SHARPLEY, A. N. Agricultural phosphorus and eutrophication. 2003

タイトルに関連する用語 (7件)： 黒ボク土 ,  リン酸 ,  収着 ,  土壌 ,  可給性 ,  アロフェン ,  注目