抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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福島原発事故に関する,民間の「事故独立検証委員会」が12年2月に公表した報告書の指摘事項は次のとおりである。1)原子力災害をタブー視する「絶対安全神話」が根源的要因,2)過酷事故への備えを怠った東電および政府の組織的怠慢,3)原子力ムラの内部でのもたれあい,4)「国策民営」の旗印の下での責任所在の曖昧さ,5)初動対応における官邸主導による且つ現場への場当たり的過剰介入,6)国民とのコミュニケーション不足による政府(および東電)に対する国民の信頼喪失,7)世界標準から取り残された原子力安全規制のガラパゴス化による規制機関の規制能力不足,8)国際社会からの助言・勧告の無視。次の提言も行った。1)原子力推進行政から独立した原子力安全規制機関の設置,2)過酷な災害や事故に対処する本格的な実行部隊の創設,3)首相への科学技術の助言機能の強化,4)常に危機に備え防災計画の見直しを図ること,5)日本が原子力安全,核セキュリティ,核不拡散で国際協力できる体制の構築。