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J-GLOBAL ID：201202221988739352   整理番号：12A1015065

熱応答性の細孔を持った2成分ヒドロゲルの放射線合成

Radiation Synthesis of Binary Hydrogels with Thermoresponsive Pores

著者 (4件)： SATO Nobuhiro (Kyoto Univ., Osaka, JPN) ,  UEDA Manabu (Kyoto Univ., Osaka, JPN) ,  MATSUYAMA Tomochika (Kyoto Univ., Osaka, JPN) ,  SUGIYAMA Masaaki (Kyoto Univ., Osaka, JPN)
資料名： Transactions of the Materials Research Society of Japan  (Transactions of the Materials Research Society of Japan)
巻： 37  号： 2  ページ： 127-130  発行年： 2012年06月 
JST資料番号： L4468A  ISSN： 1382-3469  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)(PNIPAm)は熱応答性で34°C付近で大きな体積変化を示す。ポリエチレングリコール(PEG)のゲルは熱応答性はないが,PNIPAmを添加してゲル化すると熱応答性を賦与できる。2種類の方法でPEGとPNIPAmでヒドロゲルを作製した。第一はPEGの水溶液にγ線を照射してゲル化し(無孔質ヒドロゲル),これにPNIPAm含浸したのち再びγ線を照射したものである。第二はゲル化の前にPEGの水溶液にシリカのミクロ粒子を混合し,γ線を照射してゲル化し,その後にシリカ粒子を化学的に分解して多孔質ヒドロゲルを作り,これにNIPAmを含浸したのち再びγ線を照射したものである。これらのヒドロゲルは熱応答が異なった。温度を12°Cから40°Cに上げると何れも膨潤率が低下した。しかし,多孔質のものの膨潤率は無孔質のものより小さくなった。無孔質のゲルではPNIPAmの鎖が均一に分散していて,その収縮はマトリックスゲル全体の収縮をもたらした。これに対して多孔質のゲルのPNIPAmの鎖はマトリックスゲルの細孔空間への局在が大きく,ゲル全体の体積変化への影響が小さかった。

シソーラス用語： ゲル ,  *高分子 ,  *ヒドロゲル ,  二成分系 ,  *ポリイソプロピルアクリルアミド ,  *ポリエチレンオキシド ,  機能性高分子 ,  *熱応答 ,  *γ線照射 ,  ゲル化 ,  微粒子 ,  フッ化水素 ,  酸処理 ,  膨潤 ,  放射線照射 ,  変化 ,  体積 ,  二酸化ケイ素
準シソーラス用語： シリカ ,  ポリエチレングリコール ,  ミクロ粒子 ,  高分子ゲル ,  体積変化 ,  熱応答性高分子

分類 (2件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M) ,  その他の高分子の反応  (CG03040H)

引用文献 (14件)：

• [1] Y. Hirokawa and T. Tanaka, J. Chem. Phys , 81, 6379 (1984).
• [2] T. Tanaka, Sci. Am., 244, 110 (1981).
• [3] Z. Hu, X. Zhang and Y. Li, Science, 269, 525-527 (1995).
• [4] Y. H. Bae, T. Okano, R. Hsu and S. W. Kim, Makromol Chem., Rapid Commun., 8, 481-485 (1987).
• [5] R. F. S. Freitas and E. L. Cussler, Chem. Eng. Sci, 42, 97-103 (1987).

タイトルに関連する用語 (5件)： 熱応答性 ,  細孔 ,  2成分 ,  ヒドロゲル ,  放射線合成