文献

J-GLOBAL ID：201202222018109441   整理番号：12A0773401

公立劇場活性化方策の検討~兵庫県立芸術文化センターの観客調査から~

著者 (1件)： 垣内恵美子 (政策研究大学院大)
資料名： 計画行政  (Planning and Public Management)
巻： 35  号： 2  ページ： 60-68  発行年： 2012年05月15日 
JST資料番号： L6939A  ISSN： 0387-2513  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 公立劇場活性化方策を検討した。兵庫県立芸術文化センターで4公演を選択し,観客調査を行った。その結果,訪問者を全て無料で会員とし,センターの会報誌を郵送することによって顧客との持続的な関係を構築してきたマーケティングが功を奏していることが裏付けられた。観客層は,高学歴,高所得,高齢が大きな特徴である。ワンコインコンサートにおいても,所得が劇場訪問の大きな障害になっている。リピートという観点からは,月額予算,他での鑑賞回数,情報源,年齢に差異が見られた。リピーターは月額予算も大きく,他の鑑賞回数も多い。ヘビーリピーターは,会報誌が重要な情報源となっている。リピーターは年齢が高いが,若年層・中年層では時間的制約が強い可能性が高い。

シソーラス用語： *活性化 ,  *マーケティング ,  コンサートホール ,  情報源 ,  減価償却 ,  *住民参加 ,  アンケート ,  地域活性化
準シソーラス用語： CVM ,  アンケート調査 ,  時間帯

分類 (1件)： 都市計画の調査分析,分析手法  (RD01020D)

引用文献 (9件)：

• 1) 衛紀生・本杉省三編著(2001)『地域に生きる劇場』、芸団協出版部
• 2) 奥山忠裕・垣内恵美子・氏家清和(2007)「文化施設の社会的便益評価-りゅ-とぴあ(新潟市民芸術文化会館)を事例として」、日本都市計画学会都市計画論文集、42-2、pp-30-41.
• 3) 垣内恵美子・岩本博幸・林岳(2005)「公立劇場による地域活性化の可能性に関する-考察-石川県能登演劇堂の経済波及効果の検討から-」日本都市計画学会都市計画論文集、40-3、pp.907-912.
• 4) 垣内恵美子・奥山忠裕(2009)「新潟市民文化会館観客調査に基づく文化会館の経済効果分析」、計画行政、32-3、pp.53-58.
• 5) 垣内恵美子・奥山忠裕(2010)「公立劇場を対象とした県民の便益評価に基づく地域文化政策の考察~兵庫県立芸術文化センターの事例~」、計画行政、34-3、pp.90-98.

タイトルに関連する用語 (5件)： 劇場 ,  活性化 ,  方策 ,  観客 ,  調査