抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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山中地溝帯の白亜系は,東西にのびた狭長な分布を示す。志賀坂峠付近を頂点とし,東西両方向に沈むアーチ構造をなしている。西側へはゆるやかに沈下するが,東側へは40°くらいで傾く非対称アーチを形成している。また,アーチ構造は北北東-南南西~北東-南西方向と南北方向の2つのタイプの胴切り断層によってブロック化されている。このアーチおよびブロック構造は,とくに中期中新世中後期~後期中新世にかけて生じた関東山地中央部のマグマ性の隆起運動と密接な関係をもって形成されたものとみられる。本論文では,関東山地およびその周辺地域における新生代,とりわけ後期中新世の造構-火成活動の特徴をのべ,続いて山中地溝帯のアーチおよびブロック構造の特徴とその成因について論じた。(著者抄録)