抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アンドリッツの古紙処理技術は,DIPおよびOCC処理のシステム全体をカバーしており,設備全体のターンキーベースの納入実績も数多い。その中で,FibreFlowドラムパルパー(FFD)は,アンドリッツ古紙処理技術の基幹技術である。すなわち古紙処理で最初のプロセスであるパルピング工程でFFDを採用することで,後工程の除塵負荷を低減し,異物の多い古紙から良質のパルプを製造できる品質とコストに優れたシステムを実現することができる。古紙回収率の向上と未利用古紙の資源化,企業・自治体等からのオフィス古紙や機密古紙の増加,家庭からの雑かみの増加等を背景とする古紙品質の低級化に対して,異物の多い古紙から良質のパルプを製造できるFFDのパルピング技術が今後とも生かされる機会が増えると考えている。本稿では,FFDの実施事例として,オフィス古紙を活用するSCAバートン工場(米国,アラバマ州)と機密古紙の利用を可能とした丸富製紙(株)沼津工場における再生トイレットペーパーへの適用,レンゴー(株)の子会社である中山聯興造紙(中国,中山市)における,多様で異物の多い段ボール古紙を処理する事例を紹介した。(著者抄録)