抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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二酸化炭素捕獲・貯留(CCS)は,温室効果ガス排出削減で重要な役割を果たす。大きなコスト的課題を伴うものの,IAEAは,2050年までの排出削減達成をCCS無しでは50%,CCSがあると70%以上と推定している。2012年3月26日現在,世界中で,建設中の15を含めて,75の大規模統合型CCSプロジェクト(LSIP)が確認され,建設中の15プロジェクトのCO
2捕獲能力は,35.4百万t/年(Mtpa)であり,更に122Mtpaの59のLSIPが計画段階にある。しかしCCSプロジェクトに問題も多く,相次ぐ建設中止や建設延期の主な原因は,非経済性にある。CCS実証の初期段階では,政府の補助金や,温室効果ガス排出削減の環境政策は不可欠である。CCSは,発電,ガス処理,肥料製造,エタノールと水素,セメントのような産業に適用できる技術である。また,継続的で強力な政府の支援策なしでは,CCSプロジェクトが進行しないのは明白であり,先進国経済におけるCCS関連政策の進展が望まれるところである。