抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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表層海洋堆積物中の8種の重金属,16の米国EPAの優先多環芳香族炭化水素(PAH)およびトリブチルスズ(TBT)を含む混合汚染物質の時間および空間的変化を,中国南部の香港SARの古い浮きドックの除去後1年間調査した。最小影響範囲(ERL)ガイドライン値に基づけば,ドックに近い影響を受けたステーションからの堆積物は,亜鉛(Zn)と銅(Cu)でかなり汚染されており,TBTと全PAHで中程度に汚染されていた。一方ドックから離れた参照ステーションで収集したものはERLより低かった。影響を受けたステーションのみで,有機汚染物質と重金属の間に強い正の相関が確認され,古い浮きドックが混合汚染物質の重要な発生源であることを示唆した。ドックの除去1年後では,全PAH,TBTおよび重金属の濃度における有意な減少はなく,汚染の「ホットスポット」はなお検出された。しかし,影響を受けたステーションの16のPAHのプロファイルは,その場生分解の印としてある種の低分子量のPAH,特にフルオレンの減少を伴いドックの除去半年後に変化した。さらに,一般的な堆積物の特性と統合された汚染物質のデータセットに基づく主成分分析(PCA)は,生分解性の低分子量PAHの一時的な変化は,高pH値と全ケルダール窒素に高度に関係し,一方重金属はドックエリアの自然減衰の間の時間とその他の堆積物の特性とは無関係であることを示した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.