抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災によって,石巻は大きく変わった。同地にある石巻専修大学も再開まで2カ月近くを費やした。この間,経営学部では2011年5月6日と7日に仙台及び石巻で臨時ゼミナールを開催し,今後のゼミ活動について話し合った。すると学生から石巻復興の力になりたいとの声があがり,6月の大学再開と共に,大学周辺で次々と仮設住宅の建設が進む様子を見て,仮設住宅支援という方針を決めた。この調査は,支援活動を実施するため,基本情報の収集を目的として行われた。7月27日に行った予備調査で得られた「コミュニティ」「買い物」「子供」という問題意識に基づき調査項目を作成した。調査期間は,2011年8月10日~12日で,調査票を各所帯に配布し期間中に回収した。配布数573枚中277枚を回収した。配布・回収は原則として対面により行った。本稿では,その結果に関して,仮設住宅入居所帯の概況,震災前の居住地区と被害状況,就業状況と収入の手段,自家用車の保有状況,生活用品の購入状況,買い物行動,コミュニティの形成,子どもの遊びと通学,仮設住宅他の不便に関する自由意見について報告した。これらの結果を得て,ゼミ生はコミュニティ・子ども班,交通対策班,収入対策班の3班を形成し,支援活動に取り組んでいる。