抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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身近な樹木への関心を高め,保護意識の醸成をはかることを目的として,校庭に残存する巨樹を題材とした環境教育が試みられている。そこで本研究では,巨樹を校庭に有する4つの小学校において,教員の巨樹への評価及び環境教育の実践等に対する意識調査を行い,巨樹を用いた環境教育の実践の現状と問題点を明らかにし,教育現場でより多くの教員の取り組みを可能とする方策策定のための基礎資料を得ることを目的とした。その結果,巨樹を用いた環境教育の必要性,関心および実践については,多くの教員が必要性を感じ,関心をもっているにもかかわらず,その必要性と関心が実践に結びついていない問題点が把握された。巨樹を用いた環境教育の実践経験がある教員ほど,自校の巨樹以外の樹木を用いて,過去に環境教育を実践した経験を有している割合が有意に高かった。すなわち,巨樹や地域の樹木との接触が多いほど,巨樹を用いた環境教育がより多くの教員により実践されることとなることがわかった。