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J-GLOBAL ID：201202223622229974   整理番号：12A0638485

腸疾患:神経細胞のP2X7受容体-パネキシン1の活性化は腸炎の際の腸管神経細胞死を引き起こす

Activation of neuronal P2X7 receptor-pannexin-1 mediates death of enteric neurons during colitis

著者 (12件)： GULBRANSEN Brian D (Univ. Calgary, Alberta, CAN) ,  BASHASHATI Mohammad (Univ. Calgary, Alberta, CAN) ,  THOMPSON Roger J (Univ. Calgary, Alberta, CAN) ,  SHARKEY Keith A (Univ. Calgary, Alberta, CAN) ,  MCKAY Derek M (Univ. Calgary, Alberta, CAN) ,  HIROTA Simon A (Univ. Calgary, Alberta, CAN) ,  MACDONALD Justin A (Univ. Calgary, Alberta, CAN) ,  MURUVE Daniel A (Univ. Calgary, Alberta, CAN) ,  BECK Paul L (Univ. Calgary, Alberta, CAN) ,  GUI Xianyong (Univ. Calgary, Alberta, CAN) ,  ROBERTS Jane A (Univ. Vermont Coll. of Medicine, Vermont, USA) ,  MAWE Gary M (Univ. Vermont Coll. of Medicine, Vermont, USA)
資料名： Nature Medicine  (Nature Medicine)
巻： 18  号： 4  ページ： 600-604  発行年： 2012年04月 
JST資料番号： W0636A  ISSN： 1078-8956  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 炎症性腸疾患(IBD)は,腸管神経系の異常や腸管神経細胞の消失の結果として生じた長期の腸機能不全と関連する,慢性的に再発-寛解を繰り返す病気である。炎症が腸管神経細胞死を誘発する機序は不明である。今回我々は,実験的腸炎のin vivoモデルを用いて,P2X7受容体(P2X7R),パネキシン1(Panx1)チャネル,Ascアダプタータンパク質およびカスパーゼからなる神経細胞シグナル伝達複合体の炎症による活性化が原因で腸管神経細胞死が引き起こされることを示す。P2X7R,Panx1,Asc,あるいはカスパーゼの活性を阻害すると,炎症が誘発する神経細胞死が防止された。in vivoでPanx1阻害により腸管神経細胞を保護すると,炎症誘発性の大腸運動機能不全の発症が防がれた。Panx1発現はクローン病では低下していたが,潰瘍性大腸炎では低下が見られなかった。我々は,神経細胞のPanx1の活性化がIBDでの神経細胞死とこれに続く異常な腸管運動発症の原因であると考える。Panx1を標的とすることは,IBDで見られる腸管運動障害の進行を抑える新たな神経保護戦略となる。Copyright Nature Publishing Group 2012

シソーラス用語： *腸疾患 ,  ニューロン ,  プリン受容体 ,  膜タンパク質 ,  活性化 ,  細胞死 ,  消化管運動 ,  *保護作用 ,  *薬理作用 ,  *自律神経系 ,  *腸炎 ,  ターゲット
準シソーラス用語： P2X7受容体 ,  パネキシン ,  細胞活性化 ,  腸管運動 ,  *神経保護作用 ,  *腸管神経系 ,  治療標的

分類 (3件)： 消化器の基礎医学  (GH01020E) ,  神経の基礎医学  (GN01020W) ,  細胞膜の受容体  (EF04030C)

タイトルに関連する用語 (8件)： 腸疾患 ,  神経細胞 ,  P2X7受容体 ,  パネキシン1 ,  活性化 ,  腸炎 ,  腸管 ,  神経細胞死