抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ロンドン・オリンピックは競技の祭典であると同時に物流の大実験でもあった。必要な物資を必要な時刻に届けることが競技成功の鍵だった。30万人の選手・役員・報道陣に加え50万人の観客たちがロンドン市に滞在し,交通量は最大で平時の25%増大した。これら物流の管理は競技委員会の下部組織UPSが統括し,中国やインドネシアから資材を輸入,8万平方mの倉庫を確保した。オリンピック道路の総延長はロンドン市道路網総延長の1%だがその交通が市の平時の交通と物流に障害を及ぼさない必要があった。30分刻みのモデルを構築して競技期間中1日24時間にわたり道路網の混雑を監視した。企業活動を平時と同様に継続できることが重要で,そのための経路変更や実施時刻変更の戦略を立案した。これらの体験は同市の今後の物流交通の円滑化にも活用できる。