抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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気候変動政府間パネル(IPCC)の第4次評価報告書では,地球温暖化現象が確実に進行していると共に,人間の生活活動がもたらす温室効果ガスがその主原因であることが報告されている。地球規模での環境問題は,人類が直面している重要でかつ緊急に解決すべき課題である。このような状況に対して,受配電設備の分野でも,1)環境負荷の大きな材料を用いない技術,2)再使用やリサイクルを容易にするための技術,3)受配電システム全体としての環境負荷低減技術,などの技術開発への取り組みが進められている。以上の背景の下,受配電設備の環境負荷低減技術調査専門委員会では,循環型環境共生社会システムの構築へ貢献することを目的として,66/77kV以下の電圧範囲の受配電設備(制御用電子機器を含む)を対象とし,1)環境負荷要因関連表の作成,2)3R(Reduce,Reuse,Recycle)を意識したトップランナー受配電機器の調査,3)環境負荷評価手法の調査,4)省エネ型特高受配電システムやエコマテリアルケーブル製造とリサイクル工程の現地調査,を中心とした調査結果をとりまとめた。本報告書により,環境負荷低減を目的とした受配電設備の最新の技術動向と将来課題が明らかになることを期待する。また,本報告書が受配電設備の関連ユーザやメーカが循環型環境共生社会システム構築の一端を担う際の参考資料として役立てられれば幸いである。(著者抄録)