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J-GLOBAL ID:201202223957518954   整理番号:12A0906499

ヒト脂肪由来幹細胞のナノメカニクス:低分子量GTPaseは軟骨形成性分化に影響を及ぼす

Nanomechanics of Human Adipose-Derived Stem Cells: Small GTPases Impact Chondrogenic Differentiation
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巻: 18  号: 9-10  ページ: 1035-1044  発行年: 2012年05月 
JST資料番号: W1690B  ISSN: 1937-3341  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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ヒトの脂肪由来幹細胞(ASC)は3次元培養後に軟骨形成性分化を示すが,肥大と骨形成性の分化転換により臨床応用が制限されている。本研究では,ASCの腫瘍増殖因子(TGF)-β1媒介性の軟骨形成性分化に対する低分子量GTPaseの影響について検討した。無処理の2次元培養したASCの変形能は軟骨細胞よりも低いことが分かった。標準的な軟骨形成性刺激によりASCの弾力性が軟骨細胞の値まで低下したが,他の全ての軟骨形成性分化したASCでは中程度の弾力性が認められた。F-アクチン蛍光はRac-1阻害細胞で減少し,BMP-2刺激細胞で増加した。2次元培養したASCの細胞容積は,全ての刺激を受けた細胞よりも大きいことが分かった。標準的な軟骨形成性刺激後の幹細胞の容積は軟骨細胞の容積と差がなかったが,Rac-1阻害剤で処理した幹細胞の容積は,軟骨細胞の容積よりも小さいことが分かった。Rac-1阻害剤で処理すると後期の肥大性分化転換が低下したが,II型コラーゲンの産生は僅かながら増加した。RhoA阻害剤で処理すると骨形成が増加したが,II型コラーゲンの産生は僅かに減少した。以上より,生物学的に関連したナノメカニカルパラメーターにより幹細胞の分化を評価できること,Rac1を阻害すると肥大性の軟骨形成性分化が低下し,RhoAを阻害すると骨形成性の分化転換の増加すること示され,低分子量GTPaseの調節は幹細胞を用いた軟骨組織工学に有用であることが示唆された。
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分類 (1件):
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骨格系 

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