抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2型糖尿病などの生活習慣病は食事全体のグリセミック指数(GI)と密接な関係のあることが分った。高GIの食品は迅速に消化吸収されて血糖値の変動を激しくし,いずれ糖尿病になりやすいが,低GIの食品は血液中の糖供給が徐々に行われ糖尿病になりにくい。低GIの食事は空腹感を遅延させるので体重管理に役立ち,心血管病リスク低下につながると考えられる。今まで食事,体重,炭水化物,GIの議論で槍玉に上がってきた米が低GI食品になりそうである。オーストラリアCSIROと国際イネ研究所(IRRI,フィリピン)は共同で世界各地の米235タイプを分析した結果,GIの範囲は48から92(平均64)であることが分った(低GIは55以下,中GIは56~64,高GIは65以上)。糖尿病リスクの高い人は低GI米を選べばよいこと,GI遺伝子が判明したので育種に生かせること,CSIROが開発中のNutriScan G120 グリセミックスインデックスアナライザーの概要について記述した。