抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第三次産業における労働災害件数は近年増加傾向にあるが,産業機械に起因する労働災害の実態はほとんど明らかにされていない。そこで本報告では,第三次産業での労働災害多発機種などを明らかにすることを目的に,当該機械設備で発生した労働災害を分析し,業種および機種別に災害件数を分析した。使用した労働災害データは,厚生労働省が件数を公表している死亡災害,死傷災害および重大災害である。調査の結果,死亡災害,死傷災害および重大災害では,それぞれ災害多発業種や機種に差異がみられた。これは死亡,死傷および重大災害の防止対策は,各々個別に検討する必要があることを示唆している。考察の結果,災害防止対策の確立へ向けた重点的な取り組みが必要とみられる機種は1)死亡災害:廃棄物処理機械(ゴミ収集車など)および昇降搬送機械(フォークリフトやエレベータなど),2)死傷災害:食品加工機械,フォークリフト,コンベア,3)重大災害:一酸化炭素を発生する可能性のある燃焼機器,であった。また,洗車機,立体駐車場,介護用リフトやゴルフカート等の第三次産業特有の機械設備による災害についても,災害防止対策の確立に必要な課題を示した。(著者抄録)