抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
トリコテセンは,赤カビ病菌等が生産するカビ毒で,物理的化学的分解に強く,除去が困難なため,食の安全を脅かす状況になっている。また,類縁体が約200種と多様で,検出に高価な機器や高度な技術が必要なため,効率的な検出法の開発が望まれている。本研究では,遺伝子破壊酵母を用いた簡易で高感度なトリコテセン検出系の構築を目指した。まず,トリコテセン耐性を担う遺伝子を確定するため,BY4742株の遺伝子破壊ライブラリーに5μg/mlのT-2toxin(A型トリコテセン)を添加し,成長阻害の大きくかかる株を選択した。3回のスクリーニングを経て,erg6,erg2,taf11,gal11,gon7,vma5などの遺伝子を破壊した株が,T-2toxinに対し高感受性を示すことが判明した。その結果から,pdr5Δを親株として,重ねて遺伝子破壊を行った二重遺伝子破壊株を作成したところ,得られた二重遺伝子破壊株の中でpdr5Δ:erg6Δが最も感受性が高いことが判明した。さらに,0.005%のSDSの添加で,酵母のT-2toxinへの感受性が高まることがわかった。その結果,pdr5Δ:erg6ΔのSDS添加条件下でのIC
50は0.013μg/mlとなり,既存の酵母より高いトリコテセン感受性を持つ酵母株の作成に成功したといえる。現在,小麦に添加した各種トリテセンの検出系を構築中である。(著者抄録)