抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ミコバクテリオファージBxb1は挿入および切り出しによる部位特異的組換えを触媒するセリン-インテグラーゼをコードしている。しかし,切り出しは二つ目のファージによってコードされるタンパク,組換え指向性因子(RDF)として働くgp47が必要である。gp47のA153A置換によりBxb1 gp47のRDF活性を除去したBxb1変異体の生存率から判断すると切り出しはBxb1の溶菌増殖には必要ない。しかし,Bxb1のΔ47欠失変異株を構築できないという事実はgp47は溶菌性増殖に必要な第二の機能を供給していることを示唆するが,必要不可欠なシス作用性部位が存在するという可能性も捨てきれない。Bxb1遺伝子47のホモローグである遺伝子54が欠損しているミコバクテリオファージL5変異プロファージの解析によると,誘導された溶菌性増殖をすることができず,DNA複製に強い欠陥がある。Bxb1 gp47とその関連分子はフォスフォエステラーゼ機能に関連した保存されたモチーフを持つ点で特異であるが,我々はこのタンパクの強力なフォスフォエステラーゼ活性を示すことができないし,保存されたモチーフのアミノ酸置換はRDF活性を妨害しない。我々は従ってBxb1 gp47とその関連分子は組換えの指向性を調節するためのセリン-インテグラーゼによる挿入機構により支えられているファージDNA複製に重要な機能を提供していることを提案したい。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.